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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第60回「あっと驚くテレビCMの思い出」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

前回に引き続き昭和の流行語、テレビCMで思い出したのが、まだまだあったのでその話を。まずはキャッチコピーがバシッと決まったドリンク系CMベスト5を選んでみた。

5位「元気はつらつオロナミンC」
4位「24時間戦えますかリゲイン」
3位「スカッとさわやかコカ・コーラ」
2位「ファイト一発リポビタンD」
1位「男は黙ってサッポロビール」(三船敏郎)

番外がカゴメトマトジュースの「しみるなあ」(渡哲也)てな感じだが、なかなかこれらを超える名キャッチは出てこないな。
そのキャッチで思い出したのが、あの笹川良一が出てくる日本船舶振興会の「人類は一家、世界は皆兄弟」だ。実は1979年、26歳の頃、半年ほどだったがテレビCMの制作プロダクションに就職して制作進行という末端ですべての雑務をやらされる苛酷な仕事をしていたのだ。いろんなCMの撮影現場を経験したけど、そんななかに船舶振興会もあった。
そのときは設定が笹川会長が何十人かの子どもたちと(会長は子どもたちと一緒に出るのが大好き)巨大なビニール風船でできた地球を一緒になって持ち上げて、はしゃぎながら「人類は一家、世界は皆兄弟」と唱和するというものだった。完成するとまず会長試写というのがあり、フィルムを持参して試写室で映写する。なんたって日本の黒幕といわれた大物と直に接するんだから緊張するわい。

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