アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(233回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月31日~6月4日)

プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫

先週の日経平均株価の終値は29,149円と、前稿比+831円(※+234⇒▲1274→ +337→ ▲662→ ▲85→ ▲86→ +677→ ▲615→ +74→ +854→ ▲102→ ▲1051→ +497→ +741→ +1,116→ ▲968→ +112円→ +380→ +695→ +681→ +106)の大幅上昇となった。週末金曜日のNY市場も穏当で、日経平均CFDは29,021円まで下落しているが、ひとたびリスクオン相場となったいま、しばらくは上昇モードが継続するものとみている。
TOPIX(東証1部)は、終値1947ポイントと週間で+43P高。先物では1,943P。
そしてNYダウは、週間で+321ドル高となる、34,529ドル(※前稿比▲174⇒ ▲396→ +735→ ▲158→ +400→ +492→ +237→ +444→ ▲129→ +1207→ +564→ +460→ +44→ +335→ +1140→ ▲1014→ +182→ ▲284→ +492→ +427→ +133)で、こちらもしっかりだ。
先週は、「MSCIリバランス」があり、日本株29銘柄の削除、新規採用0という事前見通しが伝わると、市場全体に重苦しいムードが漂った。そして木曜日に本チャンの入れ替えが行われると、大引けだけで3兆円もの出来高となった。半年に一度のため、つい忘れてしまいがちだが、すさまじい需給イベントであるため、次回の「11月末」は忘れずに意識しておきたい。そしてこのイベントを抜けた同日夜に、バイデン大統領が「インフラ拡充に6兆ドル予算編成」と発言したこともあったが、突如、金曜日に出来高が3兆円を超えて、日経平均株価指数が+600円上昇するという、明確なリオスクオン相場となった。
筆者は、これはリスクオンであると断じたい。まだ日経平均株価の75日線29,246円が上に控えている、という市場解説はその通りだが、TOPIXはすでに、移動平均線を明確に上に抜けきっており、これはかなり信頼度が高い上抜けになったと確信している。またコモデティが上抜けするものが増えている(※テクニカルの項で後述)
とはいえ筆者としても、「ここからは大崩れする可能性が減って、地合いがよくなる程度のリスクオンの可能性が高い」とみているので、新規投資は控えて、保有する持ち株を握力強めでしっかり握っておくのが正しいだろう。
そんな中、狙い目なのはコロナで業績に悪影響受けている景気敏感株。日本でも、ワクチンの大規模接種がかなり順調に進み、毎日人口の1%ずつに接種がなされているという報道があった。そうとなれば、ここから3ヵ月程度で新型コロナ肺炎の脅威は消え去り、また政府のGOTO施策も再開し、夏休み後半の8月頃にはリベンジ消費で、国内はすっかり明るい雰囲気に変わっている可能性がある。
週明けは米国が休場のため、月曜日の日本市場は閑散小動きの可能性が高いが、火曜からは相場は力強さを取り戻すものとみている。今週は米国で重要経済指標が多めにでてくるが、仮に数字が悪くても追加経済対策期待が勝り、逆に良する結果となっても、現在はまだコロナ禍真っ只中であるため、どう考えても「ここで指標のピークアウト懸念」が起こる可能性はないだろう。
また1つだけ、「SKEW(スキュー)」指数が155.3と、水準を大きく上げているのは少し不気味なところ。ここまで高い数字となるのは珍しく、この指標だけは毎日チェックしておきたい。逆に、これ以外の指数はそこまでの警戒感を現しているものはない。
ここからは備忘録を。

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