アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第22回「東京・神保町のB級グルメ老舗が相次ぎ閉店」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

このコロナ禍のなか、B級グルメの世界にとっては大変なニュースが飛び込んできたぞ。
神田神保町で長年親しまれていた「キッチン南海」、大衆居酒屋「酔の助」、餃子「スヰートポーズ」の3店が、この5~6月にかけて相次いで閉店になったというのだ。
いずれも学生時代から何十年もの間、ちょくちょく通った店なので残念である。この界隈は昔から続く、キッチン、カレー、ラーメン、喫茶店、居酒屋が多く、今でも古本屋めぐりのついでとかに飲んだり食べたりする。
そういえば今から2年前、トンカツ定食の「いもや」が閉店と聞いたときも衝撃だった。だってランチ時の行列は変わらず、味もダウンせず、店もさびれた感じではなかったからだ。こちとらのトンカツ人生のなかで半分くらいは、「いもや」だったくらいお世話になったからね。それから去年、喫茶店の「白十字」が突然閉店になったのもガックリきた。さびれてはいたが、風格ある昔の名曲喫茶という趣で、仕事の打ち合わせにもよく使ったけど、最近のカフェのチェーンにはない居心地のよさだったよ。
コロナ自粛の影響もあって、この先、個人営業の店はますます厳しくなりそうで、どこへ行っても同じ顔のチェーン店ばかりではB級グルメの醍醐味もなくなるって話さ。
さて「キッチン南海」だが、学生街にある典型的な体育会向けボリュームキッチンという感じで、フライものやしょうが焼きも美味いが、断トツ人気はカツカレーだな。ここのカレーは普通より黒っぽく、これが揚げたてのカツに合う。よく言われる「本屋、古本屋巡りをするとカレーを食べたくなる」っていうのは本当だと思うね。

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