アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

取引先に「告発文書」--広島県の産廃最終処分場に関し

環境省データによれば、わが国には現在、リサイクルが困難なものを埋める最終処分場は全国に1783カ所ある(17年4月現在)。
その最終処分場は、①遮断型処分場(無害化するのに長期間を要する重金属などの有害廃棄物を埋める)、②安定型処分場(すでに無害化または埋立後すぐ無害化する廃棄物を埋める)、③管理型処分場(①②のどちらにも該当せず、埋立後も維持管理を要する)の3種類ある。(冒頭写真の説明は有料記事部分で)
その数は①が24、②が1040、③が719か所。
産業廃棄物は増え続けているので、最終処分場の数も急増しているかといえば、周辺住民などの反対の声は高まるばかりで、それに並行して行政の認可も厳しくなる一方だ。
実際、16年度に認可を受けた新規処分場は13カ所だけ(②が9、③が4)。これに対し、捨てるスペースがなくなり廃止された処分場は30(②が25、③が5)。
しかも、都道府県別で見た場合、最終処分場の数が最も多いのは北海道の292。東京都は5、埼玉県は1というように、人口比率が高ければそれだけ出るゴミも多いのに、処分場の数は人口比率の高さと反比例している。
そのため、最終処分場の残余年数は全国平均では17・0年ながら、首都圏で見た場合は5・6年と厳しい状況にある。
こうしたなか、最終処分場においても、実際には捨ててはいけない品目が捨てられる(=その場合、受け入れる側は特別料金を取り儲ける)などの違法行為がかなりあると思われるが、監視の目が緩いのが実態だ(それでも16年は20の最終処分場が許可取消しに)。
本紙でも過去、何度か内部告発を受け記事にしているが真相は明らかになっていない。
ところが、今回、本紙に寄せられた「告発文書」の内容は告発人の身分、その詳細さなどからいっても不法投棄をしている信ぴょう性が高いと思われる。

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