高野山真言宗の別格本山「興正寺」(名古屋市)が2012年7月、本山に無断で所有地約2万坪を中京大学へ138億円で売却した件は、名古屋国税局が調査に乗り出し昨年7月、6億6000万円の申告漏れが判明している。(冒頭写真=『ベルダ』16年2月号記事)
その調査のなかでその巨額売却金の多くが、業務委託料や無利子・無担保の貸付金になっていたことも明らかに。そこで総本山側の弁護団は昨年9月、前住職の梅村正昭氏らを、約80億円が不正に支出したとして、業務上横領と背任容疑で名古屋地検に告訴していた。
こうしたなか、名古屋地検特捜部が捜査に乗り出し、貸付先の一つとして、すでにGACKT元所属芸能プロ社長も事情を聞かれている模様だ。