アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(161回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月9日~12月13日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は23,354円と、先週比+60円高(前稿+181円⇒▲190円→ ▲89円→ +541円→ +51円→ +307円→ +694円→ +389円→ ▲469円→ ▲200円)となった。日経平均CFDは23,517円(※土曜時点)と、金曜日夜の雇用統計を受けてしっかり上昇して引けている。NYダウは週間で-31円安(※前稿では+175ドル⇒ ▲129→ ▲324ドル→ +334ドル)だった。
 なんともまぁ、先週金曜日のNYダウは28,015ドルで引けている。直近高値は11月27日の28,175ドルなので、あと一息で史上最高値を伺う展開である。日本株も、日経平均株価は円高に引っ張られる中で、株価が急伸。こちらも11月26日の23,608円、そして2018年10月5日の24,448円までもが視界に入ったといえよう。これを裏付けるように、中国の景気状態を探るための指標「銅」価格は、NY商品取引所で2.749ドルと前週比+0.088ドルと米国11月雇用統計を受けて、節目の2.7ドルを一気に越えて大幅高になっている。13日の国内メジャーSQを控えて、動きとしてはリスクオンの流れに傾斜しているといっていい。
 ただ筆者は、今週は完全に様子見に回る予定だ。ここまで株価指数が上がってしまっている以上、13日(金)のメジャーSQ後の相場展開をみて、流れに変化がないことを確認してから売買を再開する方針とする。世界景気には多少の回復シグナルが出てきており、ここが起点となり大相場に発展する可能性も否めないが、現在、米中貿易協議にはわかりやすい大きな進展は見られず、香港やウイグル人権法案が可決するなど、次々と中国の態度を硬化させるような悪材料が目白押しとなっている。中国の報復行為からの米中貿易協議の後退、の可能性が否めない状況だ。これに加え、米国トランプ大統領は、航空機メーカーへの補助金をめぐって、EUとヒットアップしている。さらには、フランスが導入するデジタルサービス税を不服として24憶ドルの仏製品に最大100%の追加関税を検討しているようだ。新たな貿易戦争が始まる恐れもある。
また、木曜日には会社四季報が発売される。なぜか四季報発売あたりから相場が下落するアノマリーもあり、不吉な悪寒も走る。マザーズなどの新興市場に関しても、海外勢は大幅買い越しを2週連続続けていることから通常なら強気で対処したいところだが、今週から来週にかけてIPOラッシュが始まることで、換金売りで弱含む可能性がある。
米国に目をやってもS&PのPERは19.18倍に達している。直近のPERの上限は、2018年1月26日に19.25倍だったことを考えると、まずは天井圏を意識しておいたほうが無難だ。ナスダックなどは、すでに23.17倍と、直近で最高値を更新し続けているが、S&Pに勝る指標はない。特に日経平均株価指数23,000円割れは、暴落のわかりやすいサインとなりそうで、これを割ったら、大きな暴落が起きるので、全力で売っていこうと考えている。

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