アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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怪しい企業にまた売られていた「黒澤明監督」の著作権

故・黒澤明監督といえば、誰もが知る世界の映画界の巨匠だ。
だが、その世界の黒澤の業績にケチがつく事態が起きている。
「黒澤プロダクション」代表、(財)「黒澤明文化振興財団」理事長を勤める息子・黒澤久雄氏(下写真)によってだ。
黒澤プロダクションは当時、マザーズに上場していた「デザインエクスチェンジ」に黒澤作品71本の著作権の半分を18億円で売却。コンテンツなどの共同事業をやるとしたが、何ら実績を上げないままデザインエクスチェンジは昨年5月に上場廃止に。その直前、金融庁は買収した著作権価値は過大計上だとしてデザインエクスチェンジに1794万円の課徴金納付を命令。上場廃止理由は、こうしたなか時価総額がマザーズ基準の3億円未満に9カ月以上なったためだった。
一方、黒澤明文化振興財団は、映画「乱」の撮影で黒澤監督が立ち寄った縁から、佐賀県伊万里市に黒澤明記念館建設を計

画。市は約3億5000万円もの公金を投じたが、そうした資金は仮の記念館維持費に消費され、記念館建設は昨年に断念。仮記念館(冒頭写真2点)まで閉じてしまった。
このように、黒澤久雄氏は父の名声や財産を無駄に消費してしまっている疑惑がある。というのは、例えば当時のデザインエクスチェンジは、人脈的に、本紙では複数の悪徳仕手筋が介入した挙げ句、食い物にされ、上場廃止になったと報じた「シルバー精工」と重なり、久雄氏自身もその人脈にどっぷりと浸かっていたとしか思えないからだ(以下の相関図参照のこと)。
そこには、掲載した図には出て来てないが、本多俊郎氏、横濱豊行氏、さらに最近、話題になっている「闇株新聞」の発行人と思われる阪中彰夫氏も登場していた。さらに暴力団筋も見える。
そして、本紙はまた新たに、別の怪しげな会社との間で、黒澤作品が使われようとしていた事実をキャッチした。

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