本紙がスクープしたこの訴訟(冒頭左写真=「夕刊フジ」8月22日付)、さらに泥沼の様相を見せている。
東北の有力紙「河北新報」社主の一力一夫被告(冒頭右写真)はこれまで連帯保証は「時効」であるとして、元愛人U子さんの約3年間の滞納家賃(192万2000円)の支払いを拒否していたところが一転、大家に連帯保証契約解除を通知するまでの約2年半分については支払ってもいいと言い出した。また、大家もそれだけ支払ってもらえれば和解に応じてもいいというのが、8月22日第2回口頭弁論の感触だったと前回報じた。
こうなると、一挙に訴訟は終了の様相かと思い気や、連帯して被告に問われている元愛人U子さんは全面的に争う構えだからだ。(横写真=河北新報本社。東北地方のブロック紙)
その理由の一つが、悪しき判例を残さないようにとの思いであることも前回述べたが、その後、Uさんが8月22日に提出した「陳述書」を本紙は入手(以下に転載)。その結果、U子さんは、約3年前、彼女と一力被告側が話し合いを持った際、最終的に大家さんから支払い請求があれば「そりゃあ、(全額)払いますよ」と答えていたのだから、全額支払うべきと、大家(原告)が一部支払いだけで和解の様相なのに、愛憎の思い故なのだろう、被告の一方が、もう一方の被告に全額支払いを迫るという本来あり得ないさらなる泥沼の様相を見せている。