アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「脱原発国会大包囲」取材のため国会記者会館の屋上使用許可を求め、東京地裁に仮処分申立て――白石草氏に聞く

本紙もこの間、取材してきた毎週金曜日の「原発再稼働反対」の首相官邸前抗議行動(写真)。官邸向かいの国会記者会館(下写真)前の歩道は参加者で埋め尽くされる。記者会館屋上は、その模様を撮影するのに最適の場所と言える。
だが、記者会館への出入りは、記者クラブに所属する大手メディアに限られている。
7月17日、独立系ネットメディアである「OurPlanetTV」(アワープラネットティービー)とその代表・白石草氏(写真)が、7月29日に予定されている「脱原発国会大包囲」取材のために記者会館屋上の使用許可を国と記者クラブ「国会記者会」に命じるよう求め、東京地裁に仮処分を申し立てた。
記者会館の土地・建物を所有しているのは衆議院(国)で、建物を管理しているのは国会記者会(記者クラブ)という関係。これまで白石氏は何度も、取材のため屋上を利用させてほしいと記者会に要請したが、断られ続けてきたという経緯がある。
申立書では、「規模の如何を問わず、多くの団体・個人が平等な立場で自由に取材・報道を繰り広げることこそが報道の自由の実践である」とし、「本件建物の利用については、・・記者クラブに所属しなければならないという国会記者会事務局の運用にはまったく理由がない」「記者クラブ自体が・・開かれた存在であるべき」と、自由な報道を要求している。
白石氏本人に、仮処分を申し立てた理由や、今後の流れについて電話取材をした。
「今回の申立ては、7月29日午後6時から9時と日時を限定して、記者会館の屋上を貸してくれ、と言うもの。たかが屋上、という言い方もできます」「しかし、記者クラブを相手に、フリージャーナリストが争うのは今回が初めてです。もし東京地裁で仮処分が認められれば、私たちOurPlanetTVだけでなく、記者クラブから締め出されてきたフリー記者への影響は、計り知れないほど大きいと考えています。だからこそ、そう簡単に勝てるとは思っていない。難しいのは承知の上。そういう心積もりです」と、意気込みを語った。

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