経営破綻した大手商工ローン「SFCG」(旧・商工ファンド)の元会長・大島健伸被告(冒頭写真。64)は7月12日夜、保釈された。 大島被告はSFCGが経営破たんする直前、約418億円の債権を、大島一族の会社に実質、無償で譲渡したとして、民事再生法違反(詐欺再生)の容疑で10年6月に逮捕された。それ以来のことだから、実に丸2年ぶりのシャバということになる。 保釈保証金は1億5000万円。 東京地裁は7月11日に保釈を認めたものの、一貫して無実を主張していることもあり、検察側はこの決定を不服として抗告。これを受け地裁は保釈の決定を取り消していたが、高裁は12日、東京拘置所からの保釈を認めた。 昨年1月が初公判で、同年3月の第2回目公判以降は期日間整理手続きが行われていた。3回目の公判は7月20日の予定。 なお、本紙はマスコミのなかで唯一、逮捕前に大島被告を取材。また、他のマスコミに先駆け、逮捕容疑に繋がる一族会社への巨額の債権譲渡は債務逃れ、資産隠しの疑惑ありと報じていた…