アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(144回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月13日~8月16日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週金曜日の日経平均株価の終値は、20,685円と前稿比で-402円安(前稿▲571⇒ +191円→ ▲219円→ ▲60円→ +470円→ +17円→ +142円→ +232円→ +284円)と2週連続の大きな下げとなった。土曜日の朝に日経平均CFDを確認すると、20,541円となっている。波乱はいつも同じ展開。今回もトランプ氏がツイッターで、「中国との9月上旬の貿易協議のキャンセルを示唆、返す刀でファーウェイとの取引は当面行わない」とツイートしたことで暴落した。ただ、引けにかけては自律反発でだいぶ戻してきている。
さっそく今週のストラテジーへと移りたい。中国側は対中追加関税に関して、いまのところ表立った報復行為を表明していないが、9月1日の対中追加関税第4弾発動は避けがたい、とみるのが本筋だろう。あとは本格化する「米中貿易戦争」と世界的な「景気後退懸念」を、市場がどこまで折り込んでいるかだろうか!?
まずはここまでの暴落の流れを振りかえりたい。2日(金)AM2:30、7月末に行われた米中閣僚級貿易協議の進展がないことで、トランプ大統領は唐突に、対中追加関税第4弾を発動⇒ 6日未明、返す刀で中国を為替操作国に認定⇒ 中国企業は米国農産物の購入停止を示唆⇒ 9日(金)9月上旬に予定されていた中国との貿易協議のキャンセルを示唆。また返す刀でファーウェイとの取引は当面行わないとツイート、といったところだ。現在の相場市況は、いうならば、お先真っ暗の?最悪?の状態である。 そう考えるのなら、逆に現在のこの株価水準から大きく下落する可能性は低いと感じざるをえない。
加えて、6日(火)の早朝には、米国の中国に対する、唐突とも思える「為替操作国認定」の結果、日経平均先物は19,890円まで瞬間的に暴落している。この水準までくるとPBRは1倍割れの水準となる。
 この水準は2016年2月12日(年初からの急落)、2018年12月25日(クリスマス暴落)と同様の流れであり、過去に照らし合わせるとPBR1倍割れは、結果として行き過ぎであるようだ。また前述2回と異なるのは、前述2回は海外勢が直近3ヶ月間でかなりの額(数字)を買い越していたこと。現在の直近3ヵ月は、昨年12月や、本年5月とは明確に異なる傾向を示しており、計算するまでもないくらいの違いだ。
 そして「裁定取引高の推移」。こちらはテクニカルの項で後述しているが、裁定買い残の水準は、過去最低水準から変化はなく、その上、裁定売り残が、裁定買い残を大きく上回っている。これをみれば「現時点で過度に売り込まれている」という判断をするのが適当で、現在、持ち株の整理をする局面かと言われれば、NO!だと言わざるを得ない。また、海外勢の日本株売買動向をみても(※テクニカルの項参照)、前記2つと同様、5月までの微々たる買い越しもむなしく、まともや本年最低レベルに戻ってきているのだ。
ようするに現在のこの株価水準から、大幅に下落を開始する可能性は低いということ。6日には日経平均株価のチャートも酒田五法でいうところの3空叩き込みとなった。これは、投げ売りが起こり、売り切ったことを現す典型的なシグナルで、通常ならここからは一転して買い場となる形だ。当日の6日も、最安値から一気のリバウンドで、20,585円まで戻って引けていた。

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