アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第42回「スカイツリー開業と錦糸町の立場」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 取材もかねて行ってきたんだ東京スカイツリー。ただしもちろん展望台には上ってない。もっぱらグルメ(B級)がらみで、ソラマメじゃなかったソラマチ行ったり、押上とか業平の商店街散策を何回か試み、食べまくったわけだよ。ただしこの連載は、どの店が美味かったの不味かったのをやるのではないから、スカイツリーの観光客引き寄せ戦略(というか魂胆)と昭和ノスタルジーとのからみで、言いたいことがあるってことさ。
あのソラマチというのは、ありがちな観光客向けショッピングモールで、東京タワーやお台場(レトロ商店街なんかね)、江戸東京博物館、浅草仲見世あたりの要素はスパイス程度にして、船橋ららぽーとやイオンを混ぜこぜにしたようなボリュームで客を一気に吸収しているわけだよ。おかげで、がっくりきたのはまずは押上商店街でないのか。
だってスカイツリーにもっとも近い駅は押上だっていうのに、さびれてこのままだと地方都市で見かけるシャッター通り化する運命だった。ところがスカイツリーのおかげで大勢の観光客がさぞや地元商店街でショッピングしていただける、と思いきや、実際ほとんど流れない、こんなはずじゃなかったってかオイ!

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