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浜田議員が指摘ーー「東電労組」が旧ソノコ本社ビルを購入した理由

 浜田和幸参議員議員(自民党)がブログに記した東電労組のビル購入の件がネット上でちょっとした話題になっている。何しろ、あの“美白”で一世風靡した故・鈴木その子氏(冒頭左写真)の会社「ソノコ」の旧本社ビル(冒頭右写真)に似つかわしくハデな外観とあってはなおさらだ。
5月5日に書かれたもので、その関係箇所を転載する。
「ところが、驚くべきことに、こんな(資産売却がいわれる)時にもかかわらず東電労組は浜松町にある旧ソノコ本社ビル(美白で急成長した故鈴木その子氏の会社)を、ごく最近40億円で買い取ったのである。しかも、キャッシュで。東電労組の本部会館にするため、これから内部を一新する工事に入るという。経営陣も労組幹部もどうかしているのではないか」。
これを見れば、今回の震災後、有り余る資金があることから、現在の賃貸物件から自社ビルにシフトしたと。震災直後に購入となったのは、いくら何でも以前から話が進んでいたためで、間が悪いが、いずれにしろ、“そんな資金(40億円)があれば、被災者に寄付しろ!”といった批判が起きて当然というのが庶民感情というものだろう。
実際、ネット上で怒りの声が挙がっている。
そこで、本紙は事実確認をすると共に、東電労組にも問い合わせしてみた。
 結論を先にいえば、この浜田氏のブログの内容、正確でないというか、誤解を招きかねない箇所があった。
本紙は昨日の記事のように、東電労組の姿勢に疑問こそ抱いても、擁護する気はまったくない。ただ、以下、事実は事実としてそのまま報じる。
まず、旧ソノコ本社ビル(東京都港区浜松町1丁目)を購入したのは事実だが、それは今回の震災“後”ではない。浜田氏は震災後とは書いてはいない。だが、5月5日に「こんな時に」「ごく最近」と言われれば、読者は震災後と思っても仕方ないのではないか。
実際は登記簿によれば、震災発生(3月11日)1年以上前の昨年2月26日のことだ(上写真=その登記簿)。
それから、現在使用している本部は賃貸ではない(これも浜田氏ブログでそういっているわけではないが)。東電労組が所有していたビルだ。

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