東日本大震災による巨大地震と津波のダブルパンチで、福島原発が歴史的な放射能漏れ事故を起こしているのはご存じの通り。
そのため、原発周辺に住む方が避難を余儀なくされている。
直ちに人命に関わることはないといっても、住み慣れた土地を追われ、仕事を奪われ、人間関係をズタズタにされている。人間だけではない。置き去りにされた家畜や犬、猫が餓死しているという(下写真)。
それにも関わらず、東芝を始めとする原発メーカーも東電も、国も未だに原発の見直しをしない。広告費をもらっている大手マスコミも同様だ。そして、この大手マスコミなどに洗脳された国民は、「原発がなければ電気が足りない」という虚偽情報を信じ込まされ、沈黙を守っている。
こうしたなか、 反原発を訴えた保坂展人氏が世田谷区長に当選した(冒頭左写真=「毎日」4月25日)ことは本当に画期的なことだ。世田谷区民に敬意を表したい。
単純明快な話で、一度事故があれば、すべての生き物の生命を脅かすような危険なものを、便利さと引き換えに使ってはならないのだ。まして、わが国は狭い国土のほとんどに活断層(+プレート)が走る。しかも、冷却に便利ということで、原発はそんな脆弱な国土の津波が来る海岸に建てられる。今回の原発事故はいうまでもなく人災なのだ。
その結果、汚染された土地は何十年も住めないこともあり得るし、内部被曝すれば生まれて来る子供にも悪影響を及ぼす。次世代にも責任を持てない代物なのだ。
(冒頭右写真=高円寺の反原発デモ)