アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

あの階数水増し建設「ユービー」問題の陰に複数の政治家

 2008年に、大阪で発覚したマンションの階数水増し建築問題をご記憶だろうか。
NHKの全国ネットでも報じられた、この不動産会社「ユービー」(大阪市北区)、みのもんたが司会をする朝の情報番組「あさズバ」のスポンサーでもある賃貸住宅サービスの関連会社で、実質上の経営者は上原勇一郎氏なる人物。鹿児島県徳之島出身で、一代にして、遊技関連で儲けた資金を元に不動産業に転じて成功したとされる。
愛車ベントレーを乗り回す上原氏、いかにしてマンションの階数水増し建築問題という危機を乗り切ったのか?
まず、当時のマスコミ報道を紹介する。
「大阪のマンション 申請より1、2階高く建設、市内に6棟、実態調査へ」(産経)、「階層水増し:大阪のマンション5棟、確認申請超え建築」(毎日)、「マンション階数水増し:外にも3棟で疑い 大阪淀川区の業者認める」(同)、「マンション階数水増し:調査もしたのに、大阪市の担当者見落とし」(同)、「ユービー社長文書で謝罪」(産経)など、それこそ報道は山のようになされた。
だが、それにも拘わらず、謝罪や説明は社員が行うだけで、上原氏本人は一度も公の前に姿を現すことなく、文書コメントしただけ。取材にも応じなかった。
同社マンションはすべて大阪市内で賃貸されているところ、管轄の大阪市は、階数偽装を含む建築違反の物件は全部で47棟あり、内、悪質な階数偽装建築と認定したのは11棟。現在、そのうち10棟の是正は済んだとしている。
「おかしいのは、あれだけ騒がれ、実際、悪質極まりないにも拘わらず、その是正内容が実に曖昧なこと。市に取材しても、“是正に従えば、それでいいでしょう”とやる気がないのがありありでした。
(冒頭写真=問題になったユービーマンションの一つ)

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