アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(668)「わが国信金界のヘッジファンドにも暗雲か」

「高知信用金庫」(高知県高知市。冒頭写真=本店)が財テクで有名なのは一部では知れ渡っている。
預金座高7146億円に対し、有価証券が5694億円にも上る。内訳は国債266億円、地方債343億円、社債3311億円、株式1773億円。対して、信金の本業である貸出金はわずか615億円に過ぎない。
しかし、これまでは運用が上手くいって、2016年度の経常利益は約256億円と、約116億円の「四国銀行」(東証1部。高知市)や信用金庫最大手「城南信用金庫」(東京都品川区)をも大きく上回る。2017年度は108億円と半減だが、それでも信用金庫では群を抜く超高収益だ。信金の資本比率は国内基準のため4%を超えれていればいいのだが、高知信金は何と47%にもなる。
また、ルノアール、ダリなどの絵画を保有し、役員報酬もメガバンク並み。これまでは金利低下と株高、いわゆるアベノミクスの恩恵をフルに享受してきた。本来、信用金庫は地域の発展を担うものだが、全国1低い貸出率も超高収益の前では表立って批判されることはなかった。

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