アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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暴排条例施行後、企業対象発砲事件12件ーー「工藤会」系初逮捕も、公判維持に疑問の声も

 福岡県警は12月6日、今年1月に建設会社社長が銃撃され重傷を負った事件で、地元の指定暴力団「工藤会」(福岡県北九州市)系2名を殺人未遂、銃刀法違反(発射など)容疑で逮捕した。(冒頭左写真=「毎日」12月6日夕刊)
福岡県は全国に先駆け10年4月に暴力団排除条例を施行。以降、企業対象の発砲事件が12件発生しているが、容疑者が逮捕されたのは今回で2件目。また、工藤会系組員が逮捕されたのは初めてだ。
一方、北九州周辺では昨年だけでも18件の発砲事件が発生。昨年11月に銃撃された建設業者は死亡。今年4月には福岡県警元刑事が重傷。福岡県には他にも「道仁会」「九州誠道会」「太州会」「三代目福博会」の4つが本部を構えるが、福岡県警は前出18件はすべて工藤会の犯行と見ている模様だ。だが、今回までまったく逮捕できないでいた。
 やっと今回の逮捕となり、「よくやってくれた」「とりあえず安堵した」と拍手喝采する向きもある。一般市民の常識からすれば当然だ。だが、その一方で、本当にこれで事件解決に一挙に向かうのか疑問視する冷静な声も一部にある。
本紙にも元福岡県警OBから疑問の声が届いている。
今回の逮捕、東京では逮捕の事実だけが伝えられ、なぜ、2人の幹部の逮捕に至ったのか詳細は報じられていない。

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