アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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自分の身は自分で守るしかない――東京都内で「素人による素人のための放射線計測講座」開催される

 福島第一原発事故による放射性物質の“だだ漏れ”状態が依然として続き、空気や水、食べ物の汚染に対する不安感は高まるばかりだ。
日々の報道で「新宿の大気中の放射線量は0.0624マイクロシーベルト」(6月3日付、朝日新聞)と知れば、ごく微量だから心配する必要はないと思うだろう。だが、同じ東京都といっても、例えば葛飾区水元公園では0.618マイクロシーベルトと高い数値が検出(5月25日、日本共産党都議団調べ)されていることをみれば、新宿のある一カ所の数値だけを見て判断するのは大雑把すぎる。
 こうしたなか、「素人による素人のための放射線計測講座」と銘打った集会が6月2日午後、渋谷区内の神宮前隠田区民会館で開かれた。平日昼間、雨模様にも拘わらず、会場は満席となった。子ども連れの女性、外国人の姿も目立った(冒頭写真)。
講師はフランスの市民団体「クリラッド」(市民放射能測定ラボ)のブルーノ・シャレイロン氏。同団体は、チェルノブイリ事故で放射能汚染された食べ物を多くの市民が知らされないまま消費したことを問題視し、1986年に設立された。今回来日し、福島県で調査活動もおこなっている。
さて講座内容は「理論編」「実践編」にわかれる。シャレイロン氏はまず放射能に関する基礎知識を説明したうえで、「土地の放射線量は、それがアスファルトなのか土なのか、花崗岩なのかによっても違ってくる」「雨どいの下は放射性物質がとくに滞留するから、要注意だ」「子どもの場合、一日をどの場所でどれくらいの時間、過ごしているかを把握しておこう」と指摘。
また、行政の対応についても批判した。

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