警視庁生活環境課は1年7月、都立狭山自然公園(武蔵村山市)内に無届けでダンプ1200台分の残土を搬入したとして、都自然公園条例違反容疑で僧侶・岡本龍明(41。当時)、指定暴力団・山口組系組員ら5名を逮捕した。
逮捕時の大手マスコミ報道によれば、岡本氏は同公園内にある寺院の住職で、同寺院を改修し納骨堂の建設を計画。その際、組員が無断で整地のための残土を搬入。しかも工事が杜撰だったため、市道に土砂が流れ込むなどの被害が出、市が告発していたという。
これだけ聞けば微罪で、共犯に問われた岡本氏は気の毒のようにも思える。だが、工事を請け負った者が現役組員というのはどうにも腑に落ちない。その勘は決して的外れではないようで、関係者はこう見る。
「そもそも、岡本はこの隣地の競売になった、閉鎖されたラブホテル(赤坂)と敷地(横写真)を転売益狙いで購入。しかし、売れなかったため、敷地内に産廃物を不法投棄させていた(上写真)。岡本は元々株屋にして競売屋。それも儲けのためには違法行為も厭わない事件屋と聞きます。僧侶は隠れ蓑で、ここに寺院を建てようとしたのもアリバイ作りのためでしょう。
彼が秋田市の宗教法人(大古久山御所院。観音直真会→観音法師の会→黒山御所院→と4度目の名前)を手にいれた経緯からして、そこの本院建物を競売で購入する際、住職が亡くなっていたので宗教法人ごと買ったに過ぎない(しかも、その本院建物は既にさらに競売になっている)。ここには東京別院を造ろうとしていたが外観はお寺に見えない(冒頭写真)。それでも建物内は一応お寺っぽかったものの、インドの像の神様や、大黒天などが脈絡無く置かれていましたし……」
それに、本当に信心があるなら、お寺の隣地を産廃不法投棄場所(横写真。黄色マーカー内がお寺)になど恐れ多く出来まい。