アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

オンボロ上場企業株を利用した未株屋の手口

 未公開株に関する犯罪(疑惑)といえば、単純に、上場していない企業の株券を、「まだ公表されていないがすでに上場準備にとりかっている」、「こんな有望な企業と提携した(事業を始めた)」など、いろんな理屈を付け、上場すれば「株価が10倍になる!」などと虚偽の事実を告げて資金を引き出す手口かと思っていたら、それだけではないようだ。
この未公開株詐欺の被害に会った者に対し、さらに資金に引き出させ“2次被害”を出す、オンボロ(危ない)上場企業の安い株式と絡ませた犯罪も、このところかなり横行しているという。
つい先日、本紙は大証2部「塩見ホールディングス」がいよいよ危ないと報じたが、未だ約40%所有し塩見の筆頭株主である「べネフィットアロー」(東京都中央区。冒頭左写真は入居ビル)のオーナーらも、実は未公開株詐欺グループと組み、そうした犯罪に手を染めているようだ。
そのオーナー、ベネフィットの社長には部下を就けている。だが、金融庁に無登録で投資家から資金を募っていた(20億円とされるが、実際は24億円とも)として、証券取引等監視委員会に6月24日、ベネフィットと山田貴則社長と共に実名を挙げられ営業活動を禁止するように東京地裁に申し立てられ(冒頭右写真=証券取引等監視委員会のHPより)ている(*7月15日、ベネフィットと社長、オーナーに裁判所の緊急差止命令発令)。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧