「一建設」(3268。JQ。東京都練馬区)といえば、パワービルダーでは首位だが、今回、反社疑惑が出ているのは東京都江東区内で手掛け、すでに一部販売している分譲マンション(冒頭写真)の地上げを巡ってのことだ。
しかも、一建設などパワービルダー6社は昨年12月25日、経営統合することについて基本合意したと発表。予定通りなら、今年11月をめどに統合するという。他の5社は「飯田産業」(東証1部)、「東栄住宅」(同)、「タクトホーム」(同)、「アーネストワン」(同)、「アイディホーム」(JQ)。6社の単純売上合算は約7700億円で、住宅メーカートップの「大和ハウス工業」「積水ハウス」「住友林業」などに次ぐ規模となり、それらが好感したこともあり株価が上がっている(横写真は一建設の株価チャート図)なか、冷水を浴びせるような話だけに、なおさら興味を抱かざるを得ない。
さらにいえば、関わる反社疑惑の面々はそこらの下っ端ではない。指定暴力団の大幹部にも通じているのだ。