アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「ソルガム」決算書掲出遅延の最大理由ーー買収した「アズシステム」に重大疑惑

 2018年第3四半期決算が期限の2月14日までに提出できず株価が暴落した、バイオ燃料事業などを行う「ソルガム・ジャパン・ホールディングス」(6636。JQ。東京都品川区。冒頭写真は株価チャート)ーー1カ月内に決算発表しないと上場廃止になるのだから無理もない。
その後の2月28日、ソルガムは特別損失などの計上に関するお知らせ、第3四半期決算短信をIR。監査を下りたフロンティア監査法人に替わり、監査法人アリアが期限内提出を目指し作業をしている様子が窺える。しかし、その内容を見ると気づくのが、昨年12月5日、簡易株式交換により買収した「アズシステム」(東京都千代田区)なる運送会社のデタラメさだ。
買収後、アズシステムの不良債権(売掛債権)、あるはずの現預金がなかった、労働保険料と社会保険料の未納などで計約8500万円の実質、負債がある事が判明。それどころか、アズシステムを子会社することによる事業計画は早くも困難として、のれん償却額として全額約6億円を一括償却するとして特別損失に計上したというのだ。
早い話、アズシステム買収はまったくの無駄だったと表明したわけだ。
そうした結果、2018年第3四半期決算(連結)は14億4300万円もの大赤字になるという。
これだけでも赤尾伸悟社長らソルガム経営陣の責任は極めて重大だが、もし、このアズシステムの買収が当初から関係者の私的利益のために行なわれたもので、しかもそこに反社会勢力も絡んでいたとしたらどうか。
フロンティア監査法人が下りたのは、このアズシステムの買収に疑問を持ったのが最大の理由であるようだ。そして、この疑惑は極めて濃厚である事実を本紙は掴んだ。

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