アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(133回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月27日~5月31日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
 先週末の日経平均株価の終値は、21,117円と前稿比で-133円安。土曜の朝には日経平均CFDが、21,132円と小幅高で戻ってきており、週明け月曜日は、米中首脳会談がおそらく無風で終わることを受けて、小高く寄り付いたあと、米国市場が休場となる中で、まったりした値動きになりそうだ。
先週は、木曜日の夜に、またもや米中貿易戦争の余波で、日経平均先物は21,000円を割り込む20,850円程度まで下落して冷や汗をかいたが、金曜日には、たいして売買代金も膨らまない中で、意外とも思える底堅い値動きからチャート上では陽線となり、このあたり(21,000円割れ)では、底堅い動きとなることも確認できた。
 ただ、とくに「現在は底だから、ここから買い向かったら絶対勝てる!」というムードはまるで醸成されておらず、しばらくは、まったりもったりとした相場つきとなりそうで、厭世的な気分にさせられる。
前稿で期待した「消費増税延期の機運」についても、24日の月例経済報告で「景気は緩やかに回復している」というこれまでの公式見解をかえておらず、現在のところそれほど大きな期待とはなっていない。6月19日に国会で党首討論があるので、野党の質問に対し安倍首相がなんと答えるか!?が焦点だが、最悪そこまではお預けとなる可能性もある。
 もう1つ、前稿時に注目した「米国10年債利回り」については、23日(木)深夜、一時2.3%割れとなる、2017年10月以来の低水準に落ち込んだ。債権が買われているうちは、株式の上昇は極めて起こりづらいので、今週もこの指標は注視したい。
あわせてドル円は、5月25日(土)現在、109.3円。米国のPMIなどのマインド系景気指標が悪いこともあり109円台に逆戻りだ。5月31日(金)には中国の5月PMIが発表されるので、こちらもたいへん気になるところ。5月からは、貿易協議→ 貿易戦争となっているため、マインド系指標の悪化は当然ではあるが、可能ならばここまでには持ち株の整理をする必要があるだろう。また人民元のさらなる下落はトランプ大統領が黙っておらず、攻撃される可能性が高く気をつけたい。また前稿に引き続き、商品先物の「銅」価格などはチェックするべきだろう。

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