アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<新連載>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』(第26回)「ジョン・カーペンターにひれ伏す。シネパトスも銀座の鏡」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 ジョン・カーペンター監督といえば、古くは『ハロウィン』『遊星からの物体X』など、「昭和」とB級とカウンター・カルチャーの匂いがプンプンのハードなSFバイオレンス・ホラーの鬼才としてファンも結構多い。わしもほとんどすべての作品を封切りで観てるってくらい、ひいきの監督なんだが、こないだ、何と前作(『ゴースト・オブ・マーズ』傑作!)以来10年ぶりという新作『ザ・ウォード 監禁病棟』が公開されたので早速観に行った。出来はお見事!さすがとしか言いようがない。昨今の内外問わずの見え透いたアクション、サスペンス、CG特撮とは一味も二味も違う、もっとカーペンターを観ろよ、と言いたいところだが、今回力説したいのは、映画の中身のことではない。カーペンターを上映している映画館のことなのだ。
都心で上映しているのが、あのB級的昭和のローカル風銀座の匂い漂う三原橋の地下街にある「シネパトス」。

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