「鹿児島県の選挙違反に関する志布志事件、つい先日も富山県の婦女暴行事件で3年も獄中にいた方が無罪となったとのニュースを聞きましたが、私も自分がこういうことになるまでは警官、検察官、裁判官のいうことはすべて正しいと思っていました。しかし、そんなことは全然違っていました。
もちろん、当事者ではないですから、多少の間違いはあるでしょう。ですが、私の場合、犯罪の動機、主体、行為、すべてに渡って警察官が作ったものだったんです」
昨日、まずさいたま地裁に「再審請求書」を提出、ちょっとした手違いから、さいたま地検への「告発状」(冒頭写真)提出は後回しになったが(同日午後提出)、それに先立ち記者会見を行ったのは金子俊也氏(46。上写真の左人物。右は弁護士)。
本紙で既報のように、金子氏は当時、社会福祉法人「翌檜(あすなろ)会」(本部・埼玉県鴻巣市)の理事長だったが、同法人が運営する施設の寄付金計787万円を横領した容疑で2005年6月逮捕され、07年6月、懲役2年6カ月、執行猶予5年の有罪判決を受けた。
ところが、その時に捜査に当たり、関係者から聴取し、作成した事件の骨子となった極めて重要な「報告書」がまったくのデッチ上げだったとして、埼玉県警本部捜査2課のS警部補を虚偽(有印)公文書作成、同行使の罪で告発したことを明らかにした。
同席した細川健夫弁護士(東京の弁護士会に所属)が補足する。