アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

特別寄稿 内部文書入手! 三位一体のパチンコ業界(5)

文・伊藤直樹 おそらくマスコミ初であろう複数の内部文書を連載3回までに公開して来たが、先の連載4回目から、業界幹部2名が実名で登場し、“3点方式”について核心に触れたインタビューを紹介する。前回の続き……。 ●『埼玉県遊技業協同組合』直撃 前代未聞 景品買取業者の「営業権」売買にどれだけの価値があるのか? 法的に保証される権利とは? 南雲「2店になったら、条例で禁止されてることに触れるかもしれないですよ。だって、A店で出たものがB店で買われて、また、A店にすぐ帰ってきたら2店じゃないですか。そしたら、自分とこで出たやつが自分のとこに返ってきたら、還流してるだけじゃないですか。そしたら、B店に買い取らしてるだけだと。そしたら、ダメじゃない。条例じゃ買い取らしてもいけないんだから」 安元「極端に言えば、納品業者がホールに納めている時点で、それをまた、その商品を買いますよといった形でやった場合には、結局は、買い戻し的な形になっちゃうから、グルグル行ったり来たりする話になっちゃう。これはもう、法的に違反がないとはいえないですよ。還流という形なんだから。 ただ、そこに第三者が入れば直接的な還流にはならないし、基本的には通常の商取引をやるだけですから。通常の商取引を卸業者とやるだけでね。あとは、客に商品をキチンと適正な等価の商品を出すというところまでが、ホール営業者のやるべきことなんですよ。だから、その先、客が自分で使っちゃったって勝手な話しなんですよ。 必ずしも買い取り所に持って行けなんて、関与しちゃいけないですよ。あとは、それぞれの業者が自分たちで判断することであってね」 南雲「だから、A店から出たものをA店じゃなく、他所へ売れば還流にならない。2店、3店……10店から集めてきて、ガラガラかき混ぜてしまえば、どこから出た商品だかわからないでしょ。番号でも振ってなければ。そりゃ一部は混ざるかもしれないけど、それすらわからないわけでしょ。違う状態にして納品するというやり方。そういう知恵を働かせなければならない。東京なんかはそうやってると思いますよ。 ただ、そういうことはホールが考えることじゃなくて買い取り業者や納品業者が考えればいいことで、ホールはお客さんに遊技をさせて、遊戯の対価として得た商品なりメダルなり、店につるしてある商品。お客が求めるものを渡してやればいいんです。そういうふうにしなくちゃいけませんよと。いう考えでいまはやっていると。 丸十商店が昔のことを持ち出して、裁判で何いってるか知らないけど、まぁ都合のいいこといってんだろうけどね」 ――それでは、本題の『丸十』と『ウインザー』の裁判の件ですが。「安・安協会は親睦団体であり、決定権がない」と、矢野さんがいったんですね。 南雲「何の決定権がないの?」 ――ウインザーさんが丸十さんから、権利を買うという契約を交わしたわけですよね。 南雲「それはないですよね」 ――ただ、「営業譲渡契約書」に、ハッキリとうたってあるんですが。そこで、疑問なのが、新規参入の方法です。流通業者の営業は売買によって譲渡されることが慣例なんですか? 情報としては表にでないですよね。パチンコ雑誌や業界新聞みたいなのに、広告を打って、公募したりしないわけですよねぇ。 南雲「こんなことは、法律上は全くありえないことなんじゃないですか? この契約書に出てくる三点方式実施規程なんて全くの内規ですからね。こんなものケシカランと、俺が来てから廃止しちゃったの。遊技業組合が、こんな買い取りのシステムに加担した、作ったりしちゃいけません。だから止めましょうと去年の理事会で廃止したんです。止めたわけでしょ」 ――平成16年の7月なんですよ。 安元「売買契約がでしょ。例えば、パチンコ屋にして見ればね、俺はもう辞めると、おまえやるか? と、なったときに、何か制約的なものがね、必ず第三者が噛んで介在しなくちゃいけないというものがね、ないんですよ」 ――パチンコ店の場合は、売り上げがなかったら潰れるだけですよね。 安元「だからね、そこにそういった権利が発生するというのは、お客が付いているわけですから」 ――お客も付いているし、利権みたいなものですよね。 安元「まぁ、そうですよね。当事者同士の価値の問題でね、その当事者がどう価値を判断するかですよね。俺はこのぐらいの価値があるから、このぐらいの価値で譲渡するよというのと、相手側がもっと、価値を下げたほうがというのは、当事者同士の問題だからね」 南雲「安・安協会の認定によって裏付けられるというもんじゃないんですよ」 ――認定というのは、私は抜けて、新しい人が私の紹介で入りますよ。協会に。みんないいですよね。という承認だと思うんですよね。 南雲「別に『丸十商店』と付き合う必要がないんだから。『丸十』がたまたま出てくる客から買ってるというだけで」 安元「今まで、認定制度というものがあったけど、認定制度の認定要件に該当しないというのであれば別だけど、該当すれば認定すればいいことだけど。別に、参入通知書っていうのはないよね。安・安でやっている認定はですよ。ただ、いわゆる、流通組合や卸組合で、自分たちの組織意向としてね、ヤクザじゃないけど、ショバ借りして、そのショバが変わるんであれば、入って来るんであれば、ウチの親分のいうことに従えと、掟的なことでやっているなら別だけど、それは考えられないですよね」 ――でも、県遊協さんも、推薦状を安・安さんに出されてますよね。 南雲「うん。当時ね。そういうシステムになっていたから。だから、ダメだから辞めましょうと。この日の日付(推薦状の日付 平成17年1月28日)で廃止したの。この日の」 安元「県遊協のほうでね、もう初めからダメだというのでなく、逆に推薦しているんだから。認定が問題ないんじゃないですか? という形の推薦でしょ」 ――この契約書も本来ならば仮契約書でなければならないと思うんですが、平成16年の7月9日に営業権譲渡契約書ですよね。県遊協さんの推薦状が、平成17年1月28日って、半年経っていますよね。 南雲「つまり、この日の理事会でこのシステムを廃止したんですよ。だけど、その前に来てたから、システムとして残ってたから一応、出したんだけど、こんなことに関わっちゃダメですよと廃止したんです。確かに、残ってたんです。そういうことに関わっちゃいけない。 私が来た時にね、こんな制度があったんですよ。来たばっかりで、そういう制度だというから、そうですかとしていたんです。たまたま、平成16年11月5日に狭山・入間から県遊協宛てに、推薦状が来てるけど、執行部会なりが、この平成17年1月28日までなかったんですよ。 だから、この日に執行部に聞いたら、いままでやってきたことだから仕方ないんじゃないの。ということで、押したんだけど、廃止したんですよ。 でも、私にしてみればこんなことなんかとんでもない。遊技協組合は、買取のことに関わっちゃいけないんじゃないの。買い取り業者をいいとか悪いとか認定することがおかしい。これは止めましょうと。平成15年の6月に見解を出してるわけだから、こっちも直さなきゃダメでしょうと。こんな買い取り業者に介入して、推薦しますということはダメなんですよ。だから止めましょうと」 ――止めましょうっていうのは、今回の件が発端だったんですか? 南雲「いえ、あくまで行政見解です。行政がそういってるのに、何やってるのと」 ――たまたま今回の問題の推薦状が来たので、よけいマズイぞと。 南雲「そうそう。変えようとしている途中に、そういうのが来たから、そういう選択になっちゃったんだと思うけど、いずれにしても、そんなことに関わっちゃダメ。とくに買い取り業者はダメ。買い取り業者の選定とかにホールは関わっちゃいけません」 安元「丸十が言ってるのは、安・安なり、県遊協がダメだといってるわけ?」 ――いえ、もめているのは金銭ですよ。 南雲「そういう書類を出して、任命権を持っているんだといいたいわけね。認定を受けて、県遊協の推薦も受けて、やってるんだから営業権があるんだとこういいたいわけでしょ。本来、任意団体の内規ですから、あるわけない。外に向かっては。第三者に向かっては何の効力もないもの。本来は、民法や商法によって取り引き相手が決まっていく話しで」 安元「譲渡契約を結んだけど、金額が折り合わないということで、契約が破棄になっちゃったということでしょ。1日の買い取り金額でも、1億以上の資金が必要なわけですよ。それを工面できなかったんじゃないですか。だから、あんたには渡せないとなったんじゃないの。手付金だけじゃホールは困るもん」 ――いや、手付けを払って、準備していたのにいつまでたっても認定の許可が降りず、一向に進まないからと、丸十側の問題が先だと聞いてますけどね。 まぁ、それは裁判で明らかにすればいいことですが。新規参入する場合には、譲渡しかないの? というのが疑問なんですけど。 南雲「勝手に作ってるだけでしょ。まぁ、ずっとやってきたことだから、丸十側からすれば営業権というのはあるかもしれないけど、何か法律に裏打ちされたものではないです。事実上自分はやってきたんだから、買い取りいいよというんだから、いくらかよこせと。施設や従業員は全部、丸十のものらしいでから。そうとうな資金力が必要だということなんじゃないですか。準備できていたかよくわからないんですけど」(つづく)…

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