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<*連載* 漢方専門家・平地治美の健康の勧め>「第36回 漢方薬の飲み合わせ」

 筆者・平地治美(薬剤師。鍼灸師)。漢方の良さを伝えるため、日々の臨床では治療だけではなく自然治癒力を高めるための“養生”の指導に特に力を入れ、一般の人たちへの健康指導を積極的に行う。朝日カルチャーセンター新宿、津田沼カルチャーセンター等で「女性のための漢方レッスン」「舌診入門」「季節の過ごし方と食養生」などの漢方関連の講座を担当。和光治療院・漢方薬局(千葉市若葉区TEL043-232-6258)で治療。千葉大学医学部医学院和漢診療学講座非常勤講師。京都大学伝統医療文化研究班員。日本伝統鍼灸学会理事。漢方三考塾講師。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る、動かす、食べるで健康になる』(日貿出版)。「平地治美の漢方ブログ」発信中。

 薬にはいわゆる「飲み合わせ」があることは昔から言われていました。
組み合わせによっては危険なものになってしまったり、または薬が効かなくなってしまうこともあります。
市販薬の添付文書や、薬剤情報提供書には必ず気をつけるべき飲み合わせの薬や食品がある場合は記載されています。ですので、市販薬も含め、薬を服用する際は必ず添付文書に目を通すことを習慣にしていただきたいものです。もちろん漢方薬も例外ではありません。
医師が処方した薬と薬の飲み合わせについては、基本的には専門家である薬剤師が調剤する時に薬局でチェックし、配合禁忌や配合注意の飲み合わせが処方箋に記載されている場合は医師に確認してから調剤します。
気をつけなくてはならないのは、普段服用している薬のほかに緊急で薬が処方された時や自己判断で市販薬を購入した時です。例えばいつも服用している薬の他に歯科で鎮痛剤や抗生物質を処方されたり、市販の風邪薬を買ったりした時に、いつも服用している薬との飲み合わせが問題になることがあります。
このような時に「かかりつけ薬局」があるとその組み合わせが問題ないか調べてもらうことができます。
 薬をもらう「かかりつけ薬局」を1カ所に決めて「お薬手帳」を必ず持つことで飲み合わせの問題は解決できます。かかりつけ薬局では医師が処方する医薬品だけでなく、市販薬、サプリメント、健康食品なども一元的に管理してくれるからです。さらに2016年4月にスタートした「かかりつけ薬剤師」制度を利用すれば、自分が選んだかかりつけ薬剤師にいつでも薬に関する相談をすることができます。
この制度は利用者の同意を必要とし、書面で契約を結んでスタートします。そしていったん契約を結んだ後でも、途中で薬剤師を変更することができます。なお、利用にあたっては1回あたり70円から210円の自己負担金がかかります。とはいえ、薬局を利用する中で信頼できる薬剤師に出会ったら「かかりつけ薬剤師」になってもらうとよいでしょう。

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