警視庁組対3課の捜査の行方が注目される「グローバルアジアホールディングス」(3587。JQ。東京都港区。旧プリンシバル・コーポレーション)ーーそれだけでも上場企業にあるまじき事態だが、またまたそうした事態が発生していたことが明らかになった。
4月10日の同社IR(冒頭写真)で明らかにされた、第三者破産を申し立てられていた件だ。
もっとも、この債務はそもそもは菊地博紀前副社長のもので、グローバルアジアから菊地氏の報酬分を差し押さえしようとしたもの。そして、その額は約651万円。ところが、債権者が同社口座を差し押さえたものの一切回収できなかったので、止む無く、第三者破産申立を行ったというものだ。
しかし腐っても上場企業。約651万円全額はともかく、グローバルアジアが「支払いを一切行いませんでした」(同社IRより)とはどういうわけなのか? 上場企業の口座の残金がゼロなんてことがあり得るのか?