アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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親会社「クレディセゾン」が100%子会社化!?「アトリウム」不良債権隠しの典型例=南青山物件

 本紙が問題点を追及している東証1部、不動産ファンドや、親会社で同じく東証1部「クレディセゾン」(本社・東京都豊島区)の不動産融資保証の「アトリウム」(東京都千代田区)は11月12日、実に興味深いIR広報を行った。
 同日開催の取締役会で、アトリウムは東京・南青山の大型開発案件で不動産融資保証を行っている顧客と共同で特別目的会社「AD2」を組成していたが、この度、隣接する不動産との一体開発する目的でアトリウムは46億8000万円も優先出資して優先出資比率100%の特定目的会社「MAPJ」を設立、そちらにAD2だった土地の所有権を移すという。
ここで指す「顧客」とは、大口債務者である不動産会社「アデッソ」を指す。
前出のIRを見ると、付近の土地を一体開発するためには何やら別の特別目的会社を設立させなければならない必然性があるような記述となっている。しかし、そんなことはない。
隣接地は「ADM3」という合同会社の所有になっているが、このADM3の業務執行社員は「“アデッソ”エムス」となっている(“”は編集部が付けた)ことからも察せられるように、そもそもそこもアデッソ所有の土地だった(アデッソの戸松忠取締役はアデッソエムスの前代表でもある)。こちらにはいま現在も、アトリウムが160億円分の債務保証をしている。
(写真=すべて指摘の南青山の地上げ地一帯)

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