この連載(1)で述べた通り、「春日山」部屋の親方株(年寄名跡証書)を巡る問題で、日本相撲協会が春日山親方(=下左写真。元幕内・浜錦。36)の要求を受け入れ、親方株を再発行していたことが明らかになった。
「スポーツ報知」(冒頭写真。11月10日)が、北の湖理事長に取材し北の湖理事長が認めている。
重要な親方株の再発行だ。しかも、春日山親方が先代親方(=下右写真。元幕内・春日富士)の岩永久祥紀氏(47)と、先代が借金の担保に渡したという相手Y氏が、親方株の引き渡しに応じてくれないと相談した結果。一般常識からすれば、協会は春日山親方の言い分を認めたとみていいだろう。それが今年5月のことだ。
ところが7月に入り、協会は一旦は親方株を再発行しながら一転無効とし取り消しに。本紙は当初、それは連載(1)で述べたように、今回の親方株返還訴訟で先代と共に被告に名を連ねるY氏が協会に、「春日山親方(先代ではなく)が親方株を借金の担保に入れた」と訴えた結果と思っていた。
しかし、前出「報知」記事によれば、そうではなかったようだ。
北の湖理事長は、「(春日山親方)本人が取り消しを求めた」からとコメントしている。
しかし、本当にそんなことがあり得るのだろうか?