アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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シャンシャン総会だったアートコーポレーション

 本紙でも予告したように、12月22日、引っ越し専業首位、東証1部「アートコーポレーション」(大阪府大東市)の第32回定時株主総会は「リーガロイヤルホテル」(北区)3階のホールで午前10時からあった。
総会冒頭で、議長を務めた寺田千代乃社長(冒頭写真。04年には関西経済同友会代表幹事、05年以降は関西経済連合会副会長を務める。女性は初)は、上場(04年10月)以来初の減益になったこと、そして訴訟提起されたこと(3件。その総請求額は約26億3000万円)で株主に心配をかけたとして陳謝した。
アートの今期純利益は前期比約74%という大幅減の6億8900万円(連結)。その最大の原因は、先の訴訟提起の原因でもある取引先の広告業者(=「オフィスアイ・エヌ・ジー」)の資金繰り悪化により貸倒引当金繰入額9億1400万円を計上したことだった。
そんなわけだから、常識的に考えても今回の総会は荒れて当然だった。そして、同社自身、実際にそれをものすごく懸念していたようだ。
だが、終わってみれば、所用時間は1時間にも満たず、質問には10名の株主が立ったものの、その大半はどうでもいいような質問で、なかには「千代乃社長のファンです」、「美しいお顔を見れてうれしい」などと、社員かサラクでは? と思わないわけにはいかないような発言まであった。

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