アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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公安と法大当局の「大失態」――法政大学「暴処法裁判」2審も全員無罪

 09年、法政大学正門に掲げられた看板を「共謀して壊した」との「暴力行為等処罰ニ関スル法律」違反容疑で、警視庁は11人の学生を逮捕した(うち5人を起訴)。そして12年5月、東京地裁は5人全員の無罪判決を下したことは、本紙でも報じたことがある。
去る2月12日、東京高裁刑事第12部(井上弘通裁判長)の控訴審で、今度も被告全員無罪の判決が出た。2審でも無罪というのは稀有な例だ。警視庁公安部の面目はまるつぶれである。
被告の一人、増井真琴氏(26)は本紙の問い合わせに、「無罪の確信は持っていたが、東京高裁といえば権力の番人。7、8割の事件が有罪にひっくり返される。それが無罪判決が出て嬉しい」。
また裁判で印象に残ったこととして、「検察側の証言台に立ったある法大卒業生が、『公安に無理やり調書をとられた』と宣誓を拒否したこと。彼は15時間も任意聴取を受け、公安に恫喝された。そうして作られた調書を彼は今回、翻した。悔しかったんだろう」と語る。

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