アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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あの和牛商法=「ふるさと牧場」残党らが、福島県のゴルフ場売買巡りトラブル

 和牛商法を展開していた「ふるさと牧場(旧ふるさと共済牧場)」といえば、08年11月、相田勇次社長(当時)らは警視庁に詐欺罪で逮捕され、同社長は懲役12年の実刑がすでに確定し現在、服役中だ。
しかし、本紙既報のように、相田社長はいわばダミーと思われ、本当のワルは逃げ延びている。
これまた本紙で既報のように、ふるさと牧場の悪名が高くなり、カネ集めが困難になると、一部役員や関係者は別会社を設立。ふるさと牧場の被害者に「損を取り戻しましょう」などと新たな投資を募り、関係者によれば総額約30億円集めたとされる。
その資金の一部は、当時、経営不振だった十字穴ネジ主力「ヤマシナ」(5955。東証2部。京都市山科区)の新株予約権引受に投じられたことも。
そんな別会社「ジェイ・ユー・エフ・カインズ」(JUF。東京都千代田区)が07年3月に手に入れたのが福島県のゴルフ場。現在は「マーサキャピタル」(福島県田村郡)なる会社が所有し、別会社が賃借するかたちで「千本桜リゾートゴルフクラブ」(同)として運営されているが、JUFにもマーサにもふるさと牧場の元役員など関係者が役員に就いている。(下写真=ゴルフ場の謄本。ヤマシナが競売申立したのは、新株予約権引受の見返りに資金を用立てたところ返済されなかったためとみられる)
 もっとも、ふるさと牧場の系譜を引いていようが、いま現在、真面目に運営しているなら問題はないかも知れない。
トラブルの発端は、昨年8月までに、同ゴルフ場の所有権をマーサからJ社(東京都中央区)が買う契約をしたこと。ところが、未だにJ社は運営できないため、詐欺罪に該当するとして近く関係者を告訴するという。
いったい、どういうことなのか?

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