アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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*翌日に一部記事訂正あり:年明けには第2弾本丸へーー「井上工業」架空増資事件、元社長ら処分保留だが

 警視庁が11月、金融商品取引法違反(偽計取引)で7名を次々と逮捕した、元上場企業「井上工業」を巡る事件だが、昨日、4名は起訴されたものの、3名は処分保留で釈放された模様だ。(冒頭写真=右「毎日」、左「日経」11月23日記事)
しかも、その釈放された3名とは、元社長の中村剛氏、ブロカー側の前野森幸氏、それに井筒雅信氏。
つまり、井上工業側で起訴されたのは元社長室長の前田敬之容疑者と元財務経理部長の中島隆信容疑者だけで、トップの中村元社長は関与が薄いということで処分保留に。一方、前野・井筒両氏は通称「虎ノ門グループ」の一員で、当局はその先の永本壹桂氏を狙ったと見られるが、両人の釈放でその可能性は消えたといっていいだろう。
こうしたことから、この井上工業に関する事件、当局は長年に渡り時間を割いてやっと捜査に漕ぎ着けたと思ったのに、結局、何ともしょぼい事件で決着するのでは、と早くも失望の声も一部聞こえて来ている。
だが、今回はあくまで第1弾で、年明けには第2弾、それもこちらの方が本丸という案件が控えているとの見方もある。

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