「日本振興銀行」(木村剛会長=冒頭左写真)
といえば、この間、経営破綻した大手商工ローン「SFCG」(東京都中央区。2月23日民事再生申請)の貸し出し債権を安く買い取り、債権回収を行い、大儲けして来た異色の銀行。、その債権譲渡を受けた額は少なくとも約800億円にもなる。
SFCG側にすれば、日本振興銀行はすぐ現金化してくれ、資金繰りの厳しさを結果的にしろ助けられていたわけで、両者は一体の関係にあったといってもいい。
ところが、その日本振興銀行が、SFCG傘下のジャスダック上場企業で、SFCGの創業者兼代表だった大島健伸氏(冒頭右写真)の息子が代表を務める「MAGねっとホールディングス」(SFCGと同住所)に対し、訴訟提起すると3月5日、同行HPでIRしている。
MAGは、日本振興銀行がSFCGの貸し出し債権を買い取るにあたり、債務保証すると約束したにも拘わらず、SFCGの民事再生は、火災保険会社を例によれば巨大地震発生時のような例外事態(この場合、保険は効かない)として、「保証契約は当然に消滅」するなどと3月4日、書面通知して来たからと言う。