アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(217)「サクラダ」の株価急騰に「オリックス」の名前が出て来る背景

 まずは、左のチャート図をご覧いただきたい。東証1部、橋梁・鉄鋼の老舗「サクラダ」(千葉県市川市)のこの1年の株価だ。
3月末になり、株価も出来高も急上昇していることがわかる。
サクラダは業績不振から、約3年前に東証2部の照明器具メーカー「森電機」(東京都港区)がスポンサーになって以降、ゴールドマンサックス出身の同社・小川浩平社長の意向を受け、投資事業に傾倒した。
だが、ことごとくというほど失敗。業績は上がらないまま、この3月末、森電機はサクラダから手を引くことを表明した。
 こうしたなか、サクラダは本業への回帰を宣言。それが好感したとの見方もあるが、その一方で、最新の2月19日の「大量保有報告書」によれば、その時点で実質、森電機がサクラダ株の62・61%を保有しているので、その売却のために株価を上げているのでは、といった見方も出ている。
その当事者として、森電機の他に「みずほ銀行」の名前も出ている。というのは、この間のサクラダの投資事業のなかに、ジャスダック上場「ディーワンダーランド」(東京都品川区)がブランド質屋「大黒屋」を買収し際、サクラダも一部出資、その大型買収にみずほ銀行も一体の関係で深く絡んでいたことを思えば、やはり不思議ではない。だが、そこにいま何かと注目の東証1部、総合リース国内首位「オリックス」(東京都港区)の名前も出ているのはなぜなのか?(上の相関図は、本紙既報の「2008年魑魅魍魎マップ」の一部を拡大したもの)

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