本連載440回で既報のように、新株予約権行使資金約2億1000万円が行方不明になるという前代未聞といっていいことが起きている食品事業などの「プリンシバル・コーポレーション」(3587。JQ。東京都港区。旧「アイビーダイワ」)。
そんななか、今度は経営陣も関わる株価操作疑惑が浮上して来ている。
プリンシバルの株価チャート図(冒頭写真)をご覧いただきたい。
この1年間のものだが、昨年10月上旬まで20円台からせいぜい30ないし31円だったところ、10月中旬から急騰し、11月11日には68円にまでなった。ところが、この時期、株価が倍になるようなめぼしい材料はなかった。
もっとも、この株価上昇はプリンシバルにとってはひじょうにありがたかった。同社は昨年3月4日に第4回新株予約権を発行。行使価格45円のところ、前述したように、株価はこれを大きく下回るものだから権利行使してもらえなかった。ところが、この株価上昇を受け昨年11月14日までにすべて権利行使され、したがって、プリンシバルにはその分の資金が入って来たからだ。
関係者によれば、この株価上昇の背後には、現在、経営権を握っている中国側も含め、こんな動きがあったという。