安倍政権は沖縄県・米軍普天間基地の代替施設として、同県名護市辺野古沖への新たな基地建設に着手している。だが、稲嶺進・名護市長は「断固反対」の立場を崩していない(冒頭写真は、基地予定地に隣接するキャンプシュワブ・ゲート前での抗議行動)。
こうしたなか、辺野古沖では沖縄防衛局が埋め立て工事のためのボーリング調査を開始。小型スパッド台船で作業を進めている。
このボーリング調査をやめさせようと、反対派の市民は“カヌー隊”を組織し、抗議活動を連日繰り広げているが、海上保安庁職員が「安全指導」と称してカヌー隊メンバーを拘束。先月22日には、カヌー隊の青年が海保に暴行を受け、頚椎捻挫で負傷した。青年は海保職員3人の告発に踏み切っている(写真は暴行時の様子。「沖縄タイムス」より)。
そして8月30日には、政府が設定した「臨時制限区域」付近でカヌー隊と海保が衝突し、20人が海保に一時拘束された。
この行動に参加した人(40代男性)に話を聞いた。
「30日はカヌー隊が37人も集まった。みんな、ボーリング調査を何とか止めたい、この海を守りたいと集まった普通の市民です。県内外から集まっています。なかには、芥川賞作家の目取真俊さんの姿もありました」。