先週末、ついに万策尽きて上場廃止になった「インスパイアー」(東京都中央区。駒澤孝次社長)。その株は紙くず同然となったわけだが、ある反社にも通じる関係者がインスパイアー側に対し、大量の株式の買い取りを打診しているとの情報を本紙はキャッチした。
これは、いったいどういうことなのか?
その解説の前に、少しお復習いをしておこう。
インスパイアーは今年3月末、滑り込みで増資を行い、債務超過を解消したとした。しかし、有価証券報告書を提出できず上場廃止になったわけだが、この3月末の増資引受で53%(105万株)とダントツの株主に躍り出たのが林功氏という個人だった。
この引受資金5億400万円(1株480円)は、実はベンチャーキャピタルB社から借り入れた模様だと本紙は4月16日に報じている。