青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授ーー受賞により、かつて中村氏が在籍していた、青色発光LEDを製品化した「日亜化学工業」(徳島県阿南市)との同特許を巡る訴訟が、中村氏が自らのモチベーションの源泉が「怒り」にあると認める発言をしたことから再び注目され、中村氏側の代理人を務めた升永英俊弁護士も取り上げられている。(冒頭写真=左が中村氏。右が升永弁護士)
おめでたい話ということもあってか、大手マスコミではまったく報じられていないが、本紙は今年8月、その升永弁護士が「利益相反」をしているとして懲戒申し立てを受け、所属弁護士会綱紀委員会が「懲戒委員会に審理を求める」“クロ”判定を出していたことを報じている。
ついでにいえば、その升永氏の事務所のかつてのイソ弁も、本紙が係争中の「ユニバーサルエンターテインメント」(6425。JQ。旧アルゼ)の代理人になり、問題行動を起こしている。
また、本紙はかつて特別養護老人ホーム「あかいの郷」(千葉市)の“乗っ取り”で暗躍した弁護士を取り上げているが、この弁護士も懲戒申し立てを受け、やはり“クロ”判定が出ていたことがわかったので追加報告しておく。
千葉市の特養で経費使い込みなどの問題が起きたため、その建て直しのアドバイスを求めるべく招いたら、その弁護士が裏で絵を描いて、招いた理事長らを解任、知り合いの弁護士を理事長に就けたというもので、これも利益相反行為といっていいだろう。