東証1部、「ジーエス・ユアサコーポレーション」(以下GYC。京都市)の連結子会社だった「ジーエス・ユアサライティング」(今年2月、同じくGYC傘下のジーエス・ユアサパワーサプライに吸収合併)の元千葉営業所長らが、ついに告訴されたことが、関係者の話などからわかった。
GYCは昨年9月末、この元所長らが循環取引を行っていたことを公表。そして今年4月には、損害賠償を求め提訴したことも明らかにしている。
その粉飾規模は320億円ともいわれる巨額さ(冒頭写真記事=「日経ビジネス」09年1月26日号)で、個人的な着服もあったと思われるが、未だ刑事告訴に踏み切ったとの話は聞かない。
こうしたなか、今回、告訴に踏み切ったのは、循環取引と知らずに取引を行い、損害を受けたとする企業だった。