アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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汚染水タレ流し不公表問題での呆れた広報対応――「東電」に反省の気持ちなど微塵もなし

 福島第一原発の原子炉3基のメルトダウンから4周年を迎えようとしているが、その人類未曾有といってもいい重大事故を起した張本人=「東京電力」(9501。東証1部)は、反省の気持ちなど微塵もないことが改めて実感されることがあったので報告する。
大手マスコミ既報のように、東電は2月24日、福島第一原発2号機原子炉建屋の屋上に溜まっていた雨水から放射性物質が検出され、港湾外に流出していたことがわかったとIRした。
東電は昨年5月の段階で、この2号機屋上の汚水が流れ出す排水路の汚染測定値が高いことを把握していたが、今年に入るまでその汚染源を調べず、また対策を取らず、公表もして来なかった。
 このため、地元漁民など大反発し、全漁連は2月27日に東電本社を訪ね「重大な裏切り行為だ!」とする「抗議文」を東電の廣瀬直己社長(冒頭写真左人物)に手渡し、対応した廣瀬社長もさすがに詫びている。
だが、この件で、本紙・山岡が別件の仕事で東電広報を取材したところ、漁民の苦悩などどこ吹く風で、まったくというほど悪いという意識など持っていないと思わずにはいられない対応だった。
その様子、言い分を以下、報告する。
念のためにいっておくが、この汚染水タレ流し不公表問題については、原子力規制委員会も東電に深刻な反省を求めると苦言を呈している。また3月2日、衆議院予算委員会でも取り上げられ、菅義偉官房長官や経産相もお詫びしている。

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