アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<主張>安保法案を“火事”や“持病”に例える安倍晋三首相の資質

 絶対多数の国会議員を抱え「歴代最強」ともいわれる安倍政権の支持率が急落。「産経新聞」調査(7月24~26日)でも「安保関連法案」につき賛成29%に対し反対63・4%とダブルスコアに。おまけに、連日、国会を取り巻く「安保法制反対」デモのなかに創価学会のシンボル「三色旗」を振る人が目立つように……。そして、与党・公明党からもいまのところ地方レベルながら造反議員が出て来ている。 それでも国会議員の数にまかせて安倍晋三首相は強行採決の方針を変えていないが、ここに来て識者の間から、安倍首相はそもそも首相としての資質に問題はないのか? と疑いの声さえ出て来ている。 安倍首相は「国民の理解が進んでいない」として、7月に入りニュース番組に自ら出演して解説するなど「理解を進める」ことに力を入れ出したが、その解説に例えが多く、それも不適切としか思えないものがあるからだ。  ある時は安倍首相自身と麻生太郎副首相対不良、ある時は火事、またある時は自分の病気の特効薬のケースも。 「麻生君と安倍君が歩いていると不良が殴りかかった。それで安倍君が不良から麻生君を守る」「アメリカ家が火事になり、アメリカ家の離れにも燃え移る。このままでは道路を一つ挟んだところにある日本家にも燃え移る可能性も。それでも日本家は離れの消火をしないのか」「医者100人の内98人が“死にます”(憲法違反との声が高いことの例え)という健康法はとらない? 私の病気は長い間、日本で特効薬が認可されなかった。やっと認められたら、よく効いた」といった具合。  確かに、これら例えのケースだけ見れば不良に対抗するのはいいし、アメリカ家の離れの火消しに協力すべきだし、特効薬が結果的に効いたのは事実だろう。 しかし、多くの人命を奪い人生を破壊し、しかも現在では人類、地球の存在さえ脅かす戦争と、不良や特効薬を比較できるわけがないだろう。それに、保守派のなかでさえ、仮に集団的自衛権を認めるとしてもそれは解釈拡大ではなく国民に信を問い憲法改正してという意見が多いのは周知の事実。 もし、上記のような下手な例えで国民が納得すると安倍首相は本気で思っているのだとしたら国民を余りに舐めているし、仮にこんな例えで本当に「理解を進められる」と思っているのだとしたら安倍首相の首相としての資質を疑わざるを得ない。 否、強行採決で安保法案を通そうと安倍首相がしているところを見ると、我々は本当にとんでもない人物を首相に選んでしまったようである。 (安倍首相のTV映像以外の写真3点撮影・中村誠一)…

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