アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>アッシュブレインの資産運用ストラテジー「今週の相場展望(10月2日~10月6日)&MY注目銘柄」(第53回)

■プロフィール 投資歴17年、出版社勤務の兼業投資家。資産は2015年に一時1億円越えとなるも現在は横ばい近辺で推移。投資に必要なのは1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は20,356円と、配当権利落ちが130円程度あったにもかかわらず前週比+60円の上昇となった(※3週前は+635円の上昇、2週前は+386円の上昇)。これは年に何度もないストローング! な相場つきだ。しかし、3週連続の日経平均大幅上昇ともなると、さすがに一気に上がり過ぎたきらいはある。
そしていつもの土曜朝の日経平均CFDを確認すると20,369円とちょい上で戻っている。これはCFD分の上昇を加味すると、前稿(52回目記事)で記した、9月22日(金)の高値20,481円(20369+130円=20,499円)を抜けてしまった! 本当に強い相場つきである。ここを抜けたいま、次に捕らえるは2015年6月26日につけた20,953円の高値しかない。※バブル崩壊後の高値は22,666円(終値)。
北朝鮮リスクがくすぶる中、こうまで相場が強くなってしまうと、短期筋はすでにリカクを終えての平時の株価水準であることを鑑み、需給の観点からも、突如としてでてくるような大きなきっかけがないと相場急落の可能性は低い。海外勢の売買動向をみても(※詳細はテクニカルの項に譲る)、よくいわれるヘッジファンドによる「円を売って日本株を買う」形式のトレードが明確になっており、9月27日につけたドル円の「113.25円」がかなり重要になってくる。ひとたびこの大きなうねりができたいま、順調に節目をぶち破って、7月11日の114.51円に接近するとともに、大相場になる可能性も視野に入れておきたい。
これを後押しするように米投資銀行・JPモルガンは、「2018年に関してはアメリカの債務縮小、利上げにも負けず、世界の中央銀行からの資金(マネー)はまだ増えていき、その後数年間は、同水準での流動性が確保されるだろう」と述べている。…その海外勢が9月から何を買っているかというと、景気敏感株(エネルギー・金融・自動車)であり、売っているのはディフェンシブ銘柄(ヘルスヘア・電力など)である。金融に関しては前稿(52回目記事)でメガバンクを取り上げることができ、いいタイミンングで紹介できたと思う。現段階では「大型株ゆえに、まだまだ長いラリーになる」と期待している。
日本に関しても25日安倍首相は、衆議院解散に先立ち、2019年10月からの消費税増税を表明したうえで、「2兆円規模の経済対策を策定する方針」だと発表した。中身は「幼児教育の無償化など教育の負担軽減、待機児童の解消など具体的な推進策を盛り込む」とあり、選挙までに関連銘柄が再度、動意づく可能性が高い。
懸念点は、衆議院選挙での「小池旋風」か。先週末から衆議院選挙関連の世論調査が始まり、比例区での投票動向の数値がでてきているが、読売新聞(自民34%、希望19%)毎日新聞(自民29%、希望18%)、共同通信に至っては(自民24.1%、希望14.8%)とかなり接近している。現在の議席数を確認すると自民党は286議席だが、いまのところ30議席以上落とす可能性が濃厚な気配だ。このままでは安倍首相が目指す、改憲に必要な3分の2の議席数には遠く及ばないことはいうまでもない。48回衆議院選挙の改選数は465議席で、過半数は233議席。仮に54議席落とせば過半数割れとなり相場は大波乱を呼ぶが、世論調査通り30議席でも落とそうものなら相場に暗い影を落とすだろう。
現在、小池都知事は現職を続けると明言しているが、このモンスターは手ごわい。おそらくは自らが出馬することで自民を過半数割れに追い込めるのか? そもそも都政を1年で放り投げたら非難ごうごうなのか? を独自調査などで確認しているのであろう。そういう意味では東京都議会定例会が閉会する5日(木)、6(金)には選挙動静に気を払いたい。
さてそろそろ今週のストラテジーに移りたい。今週はすべてにおいて9月27日につけたドル円の為替水準「113.25円」に注目したい。これをみごと奪回しにいき一気に大相場となるか? 奪回できない場合も、高値もみ合いで好地合いなのか? そうなったときに資金が回ってくるのは、いつも通り好業績小型株なのか? それとも出遅れマザーズ銘柄なのか? 読者諸兄におかれても、ぜひ為替水準を気にしていただき、円高になってきたなと感じたら、すばやくロスカットをするくらいの気持ちで買い参戦して相場を楽しんでほしい。
筆者は、相変わらず日経レバ2倍(1570)の空売りと、VIX指数(1552)を丸焦げ?火だるまの状態で保有しており、日経の下げに強いポジションであることから、これまで挙げていた注目銘柄の中から出遅れている1Q好決算銘柄を買いにいくだろう。為替がこの水準でキープできていれば10月中旬には、業績上方修正が出始まることを期待して!

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