アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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東電にデータ捏造疑惑浮上ーー新潟県地元民が経済産業・国交省に調査要請

●この12月末が、新潟県・湯沢発電所の水利権更新期限

新潟県十日町市を流れる清津川の水は、東京電力が80年前から発電(湯沢発電所)のために取水している。
いくら電力供給という公益性があるとはいえ、そのため、水量が大幅に減り、田んぼへの水供給に支障を来すような被害があってはならない。そのため、流量は常時測定され、河川維持流量ガイドラインに基づき、国土交通省が取水許可を判断している。
その更新期限がこの12月末に迫っている その更新は92年から10年間の測定データに基づくのだが、本来、観測データ通りなら生じないはずの農業用水の枯渇が下流域で心配されたり、魚が住めない、井戸が枯れるなどの被害が発生したため、その測定に疑いを抱いた地元民が実際にデータを取っているのか測定員を監視したり、情報公開法に基づき入手したデータを専門家に解析してもらうなどした結果、ガイドライン基準値を上回るようにデータを一部捏造している重大な疑惑が出て来た。というのも、測定するのは国側ではなく、許可を取る東電側なのだ。
もっとも、東電側は「キチンと実測している」と主張し、この疑惑には正面から答えず、更新申請の最終日(11月30日)に申請。現在、国交省で審査中だ。

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