アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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パチンコ店と保育施設が同居ーー府中駅前複合ビルで管理組合・管理会社の癒着疑惑

「平成23年から平成26年のおよそ3年間の長期間に亘り当方は『くるる』管理会社である貴社より数々の迫害行為を受け……。
貴社は、当時から『くるる』1階のパチンコ店から公共スペースに漏れ出る騒音や煙草の煙については座視し、また堂々と低レートと違法賭博を想像させる看板を出す雀荘については何等の注意もしていません。
貴社が弊社のみを狙い撃ちにし執拗に追い出しを計った行為には公平性や法令遵守の欠片も見当たりません。
『くるる』地権者でもある弊社は現在でも貴社に対し強い怨念を抱いております」
 これは、東京都のベットタウン、京王線「府中」駅南口直結の映画館も入る大型ショッピングセンター「くるる」(冒頭写真。黄色カッコ内が府中駅)の地権者にして、お店も出していた社長Y氏が、くるるの管理会社=「大和地所コミュニティライフ」(東京都港区)に出した「申入書」(今年7月31日付)の一部を抜粋、要約したものだ。
本紙は今年7月20日、「マンション管理組合と管理会社の癒着にご注意」なるタイトル記事を報じたが、すると、まさにその典型例だとしてY氏関係者から連絡がありこのトラブルを知った。
 今回、槍玉に上がっている「管理会社」=大和地所コミュニティライフは、かつて東証1部に上場していた「大和地所レジデンス」も傘下の大和地所グループの不動産関連大手管理会社。
しかし、その信用あるはずの大手に対し、Y氏は「強い怨念を抱いております」とまで述べているのだからこれは尋常ではない。どういうことなのか?
ここでいう、管理会社側と癒着しているとしか思えないという者として、管理組合側の役員で、「くるる」内でパチンコ店「スパークル」(上写真)を経営する「さくらコマース」(府中市)、管理組合監査役をしている麻雀店「起家(チーチャ)」の経営者の名前などが上がっているのだ。
Y氏はパチンコ店(1階)の騒音やタバコの煙、麻雀店(2階)の掛け麻雀を想起させる看板表記を問題視しているが、実は「くるる」内3階には府中市経営の保育施設も入居している。(上写真=上黄色カッコが保育施設、下黄色カッコがパチンコ店)
風俗営業法は射幸心をそそる恐れのある遊技であるパチンコや麻雀店を規制しており、東京都の場合、基本的に商業地区においては保育施設など児童厚生施設があるところから50m以内で店を出してはならないはず。だとすれば、そもそも営業していること自体が問題ではないのか!?

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