かつて証券業界はワラント債(新株予約権付社債)なるものを強力に販売していた。販売手数料が高かったからだが、ハイリスクノーリターン商品であった。そしてバブル崩壊後、ワラント債はに二束三文になり全国で訴訟騒ぎとなった。訴訟にならなくても営業マンは頭を下げて何とか矛を収めてもらったものだ。
それから10数年後、商品は違うが、やはり手数料稼ぎのハイリスク低リターン商品である仕組債(デリバティブが組み込まれた債券)を強力に販売した。
仕組債は「ハイリスク・マイナスリターンとなる商品を知らずに購入させられている例が極めて多いこと、会計上の問題、流動性の低さが指摘されており、これら問題から欧米では個人向けの販売が禁止されている」(ウィキぺディアより)。
ところがわが国では堂々と個人向けにも販売されており、当然ながら、リーマンショックにより個人購入者は大損を被ったのだ。