久しぶりに山口組分裂に関する情報をお届けする。
山口組の分裂騒動は情報戦の様相をますます色濃くしている。
この間、週刊誌や夕刊紙などは分裂による抗争で血の雨が降るなど面白おかしく書き立てたが、実際、何も起きていないようにこうした見方は根拠がはなはだ薄い。約100人も死傷者が出た山一抗争(84年8月~89年3月)後、暴力団排除条例などが出来、締め付けがひじょうに厳しくなっているわけで、そこで抗争となれば壊滅的打撃を受け得る。当時とは、時代状況が違うのだ。
そんななかでは、情報戦がよりものをいう。
この間、NHKまで報じた「山口組総本部名古屋移転計画」も同様。暴排条例で事務所新設など不可能で、やはりあり得ない。
だが、それが分裂の大きな要因として報じられた。
もっとも、これも情報戦の一環で、神戸山口組側が自分たちを正当化するために流しているとも。その一方で、当局が流し対立を煽っているとの見方もある。
こうしたなか、本紙は信ぴょう性の高いと思われる人事情報を中心に報じ、伝聞や噂の類は出来るだけ排除して来たつもりだ。
今回の山口組側が、分裂した神戸山口組側の中核を成している山健組元幹部を引き抜いたとの情報も、間違いないと見て報じるもの。さらに神戸山口組の新人事についても。