アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(112回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月17日~12月21日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は21,374円と、先週末比で-305円の下落となった。さらに先週の金曜日深夜には、世界景気後退懸念を口実にNYダウが大崩れしたこともあり、日経平均CFDは21,220円まで下落して戻ってきている。
先週は12日(水)に、「中国はハイテク・中国製造2025を修正し、外国企業の参入を認める修正案を作成しており、2019年に公表予定」とのWSJの報道があり、突如地合い好転。13日(木)には日経平均株価は21,871円の高値まであった。ただ、結局は金曜日のSQ値算出後に大幅な下げに転じ、夜の米国市場も、窓を開けての大幅安となり最低最悪な形で週を終えた。貿易戦争が片付かなければ、株価は上方向に向かいようがないことを、世界中に知らしめたわけだ。
 さて、NYダウに関しては先物CFDで24,058ドルまで一気に下げ、残すところは12月10日(月)につけた23,881ドルの強烈な下ヒゲだけ。前回安値であった6月28日の終値23,997ドルに接近してしまい、粘りに粘ったNYダウも底抜けが鮮明となってきて、今年最安値近辺の23,600ドルあたりまで下げ足を速めそうな悪寒がしてきた。
 日経平均株価に関しては、12月7日(金)につけた先物の安値21,070円、11日(火)の安値21,062円、終値21,148円であることから、21,070円ラインで下げ止まりをみせないならば、21,000円を割れて、10月26日につけた20,972円(先物20,760円)を試す動きがでる可能性がある。ただ、これより下の水準は、これまで即座に大きな反発をみせていた過去の経緯から、相当な売買代金のパワーを伴わなければ、底抜けに向かうとも思えない状況だ。さすがに景気減速はさておき、「ここから景気後退に向かう」とはっきりと断言できない状況で、株価がこうまで下がり続けることは考えにくい。ただ、米国株式市場は現在でも高値圏に位置するため、ここが崩されれば、世界は同時株安を向かえそうであることに異論はない。
今週のストラテジーへと移りたい。
今週以降、年内は19日(水)開催の「FOMC」がすべてだ。19日深夜には、追加利上げは確実視されている一方、AM4:30からのパウエル議長の記者会見で、来年の景気見通しと利上げ回数が発表され、その後、国債と株価がどのような値動きとなるか!? に、すべてはかかっている。現在のところ11月28日の講演内容が、データ主義という名のハト派的だったことから、市場の間では来年の利上げは1~2回で打ち止めになるとの受け止め方が広がっている。今回はこれを裏づけるような発言がでて、その後、株価は向かう方向を決めるのだろう。というのも、現段階では、利上げ回数の低下傾向が、景気見通しの暗い先行きを暗示し、その後株価は下がるのか? それとも利上げ回数の鈍化を市場が好感して、国債は売られ、株価が上がるのか? についてはコンセンサスがない。ここまで株価も下がってしまっているので、すべては折り込み済みで上がるのか!?
 しかしここから年末を迎えるにあたって、市場全体で「売買代金を伴った本格上昇をする」、と考えている市場参加者はいないだろう。よって、年末までは資産を守るための戦いに徹し、来年、株式市場の夜明けを待つこととするのが賢明だと考えている。幸い、今週からは「ソフトバンク」のIPOの資金拘束が解ける。需給動向がよくなることはポジティブだ。また為替の円安モード(横写真=ドル円為替あわせチャート)が崩れれば、日本市場は確実にクラッシュするだろう。
※今週は「注目銘柄」あり。

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