アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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須藤甚一郎VS目黒区長+三菱商事

 5月18日(木)、須藤甚一郎氏が原告、目黒区長(助役5名も)と三菱商事を被告とする損害賠償請求事件の控訴審の初弁論があった。 須藤氏といえば、一般にはベテランの芸能を中心としたTVレポーターとして知られるが、自宅は東京都目黒区内にある。 その目黒区が三菱商事に旧庁舎と、隣接する公会堂の土地を売却(現在、同地には12階と13階建て集合住宅が建つ)したのは2003年3月のことだった。公募提案方式で、売却価格は72億円だった。 だが、この売却方式、形上は公募となっているが、早い話、区長がその権限を悪用すれば恣意的に特定企業に売却できる随時契約なのだ。 実際、14業者からの応募があり、最高価格は111億1000万円だった。それなのに、区長は価格では7番目に過ぎない三菱商事と契約した。その結果、目黒区は最高価格との差額39億1000万円の損害を受けたとして、須藤氏は住民請求訴訟を提起した。  そしてその直後の区議選に須藤氏は立候補、この問題を取り上げ、トップ当選を果たした。 だが、今年2月16日、東京地裁はこの請求を棄却。直ちに須藤氏は控訴し、初言論が18日に開かれたというわけだ。 それにしても、この疑惑、住民訴訟提起の裁判で区側の口頭弁論が予定されていた直前の04年3月7日、当時の目黒区長が自宅で首つり自殺するなど、極めて灰色といっていい。 現在、公正取引委員会が全国自治体のし尿処理施設建設に絡んで調査を行っているが、これと基本構造は同じ官製談合の疑惑もある。 詳細については、須藤氏のホームページをご覧いただきたい。これまでの訴訟資料がすべて閲覧できるようになっている。…

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